日本山岳会120周年記念事業として実施された2025年ヒマラヤキャンプ登山隊に、京都府立大学山岳会の竹中雅幸が登攀隊員として参加。ネパール西部ヒマラヤ山脈に位置する未踏峰ビジョラ・ヒウンチュリ(6,111m)に、メンバー6名全員で初登頂を果たしました。
登頂アタックは10月22日から開始。標高4,100mのベースキャンプを出発し、通称“たぬき岩”を越えてC1(5,020m)へ。翌23日には氷河帯に突入し、事前に設置した4ピッチのフィックスロープを使って急峻な氷雪壁を登攀。雪と岩が入り混じる厳しいルートを抜け、5,240mのコルにC2を設営。午後から雪が降り続き、翌日の天候回復を祈りながら就寝。
24日午前2時、2パーティに分かれてサミットプッシュ開始。氷雪壁を登り続け、5,700m付近で夜明けを迎える。ここからは傾斜が緩むと予想していたが、実際は不安定な雪が積もり、確保しながらのラッセルが続く。酸素の薄さと疲労が重なる中、最後はザックをデポし、空身で両側が1,000m以上切れ落ちたナイフリッジを慎重に進み、ついに全員が山頂に立った。
日没後も下降を続け、C2に戻ったのは22時過ぎ。20時間に及ぶ行動は、まさに限界突破の挑戦でした。翌25日には懸垂下降と荷物回収を終え、ベースキャンプへ無事帰還。仲間の力と好天に恵まれ、未踏峰への挑戦を成功させることができました。
この登頂は、綿密な準備と信頼の絆の結晶です。ご支援いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。